ベッドの上で正座をしながら、枕の上にケータイを開いたまま置いていた。
かれこれ1時間以上この体勢で、電話を待っている。
本棚に並んだ推理モノの本。
冒険やファンタジーの本が並んでいる。
「恋・・・しちゃったよ。」
これから、恋愛モノの小説をいっぱい買うようになるんだろうな。
アニメやアクション、ミステリーばかり見ていた映画。
これからラブストーリーを観るようになるのかな。
「あぁ・・・苦しい!!」
私はドキドキして苦しい胸を押さえ、ベッドに寝転んだ。
亜沙子にメールでもして、なんとかこの苦しさから逃れよう。
ケータイに手を伸ばした瞬間だった。
ケータイの画面が明るくなり、着うたが響いた。
見知らぬ番号からの電話!!
「うわぁ!!!どうしよ!!!王子だ!!」