「ガキじゃ、ガキ!でも、女子高生に好きと言われて、嬉しくない男はいないけどな。」





灰皿王子は灰皿をポケットから出し、中を覗きながらそう言った。



この人は照れ屋だ。


一般的な男の意見を言いながら、自分の気持ちを言ってるんだ。




「好きです!!!じゃあ、言います。私、好きになりました!」




もう止められない。




亜沙子は、突然の告白に驚いた顔をしていた。



風が強くて、王子の前髪が舞い上がる。



「好きです。何度でも言います。さようなら!!」





嵐のような告白。





私は、扉を開けて、廊下を思い切り走り出した。