机の上の秘密ノートが、パラパラと音を立てる。
風が止んだ。
ノートはちょうど真ん中のページが開いたまま。
そこには、亜沙子が書いたみんなの似顔絵。
かっこつけてバラの花束を持つ優雅。
サッカーボールを頭に乗せた山田。
ベストを着た小早川が、チョークを持って笑ってる。
そして、王子が私の頬にキスをしている。
それを見ている山田のお姉様。
その隣にいるのは、新井先生。
そのページを見つめたまま、みんな無言になった。
「ずっと友達だからな、俺達」
「あったり前だろ!俺と優雅が面倒みてやらね~とこの2人心配だから」
「約束だよ。ずっとずっと面倒みてよ!」
「この出会い、ずっと大事にしようね・・・」