亜沙子、幸せになってね。
暴走気味の小早川はちょっと心配でもあるんだけど、愛だけは大きいのはわかる。
だから大丈夫だよね。
私も幸せになるから。
遠かった憧れの王子と、これからはずっとくっついて、仲良く頑張るから。
教室に戻ると、窓際の席に優雅と山田が集まっていた。
「おい!バカ2人が手、振ってるぞ!」
市役所の窓。
今では大好きになった山田のお姉様が
王子の頭を叩きながら、笑ってる。
王子は苦笑いを浮かべながら、両手でかわいく手を振った。
大声で叫びながら、優雅と山田も市役所へ手を振った。
受験・・・頑張ろうね。
亜沙子、優雅、山田。
恋も頑張ろうね。
高校生はまだまだ子供で、わからないことがいっぱいだけど・・・
みんなで助け合って、支え合って、乗り越えようね。
「みんな大好き!」
私は亜沙子と優雅と山田に体をくっつけた。