「そろそろこのノートもいっぱいになって来ちゃったね。新しいノート買いに行かなきゃ」
私は鞄から出した秘密ノートをパラパラとめくってみる。
新しかったノートは、表紙も裏表紙も落書きだらけ。
でも、このノートは愛に溢れてる。
いろんなことがあった。
楽しいこと、
辛いこと、
泣いちゃうようなこと・・・
みんなが一生懸命恋をして、
前を向いて突っ走ってきた。
傷つけたりもした。
自分がふたりいれば、いいのに・・・
そう思ったこともあった。
自分が恋をしたから、恋をする人の気持ちがわかる。
真剣に私を好きになってくれた人のこと、一生忘れないよ。
いろんな落書きを見ながら、亜沙子がポツリ・・・
「このノートは私と陽菜の友情の証だね」