次の日の朝、山田と亜沙子とクリスマスパーティーの話題で盛り上っていると、寂しそうな顔をした優雅が近付いてきた。
「陽菜ちゃん・・・俺に彼女ができたらもう俺、いらないの?」
振り向いた私と山田と亜沙子は、大声で叫んだ。
「えーーーーー!!何て?今、何って言ったの?」
「優雅!!!!本気で付き合うことにしたの?」
「また優雅に先越されたーーーー!俺にも誰か紹介しろよ!」
複雑な胸のうちは隠しておこう。
優雅の新しい恋を精一杯祝ってあげたい。
「優雅、おめでとう!舞ちゃんのこと、好きになったんだね!」
優雅は、大きく2度頷いて、首の後ろをポリポリとかいた。
「俺が舞ちゃんを好きになれたのは、陽菜ちゃんのおかげだから。陽菜ちゃんのこと追いかけてた自分を思いだしてさ・・・舞ちゃんのまっすぐな想いにこたえたいと思った。無理してないから安心して。俺、ちゃんと好きだから」