「ごほうびちょうだい」




『何が欲しいんじゃ?』




「王子が欲しい」




『抱かれたいの?』




「よくわかんないけど、王子が欲しい」





『じゃあ、やる。俺が欲しいならやるよ』





夜中の2時過ぎまでこんな甘い会話を繰り返した。




王子は、私と山田のお姉様が仲良くなったことを知り、ため息をついた。



明日、どんな説教が待ってるんだろうって王子は本気でびびっていた。




でも、お姉様のおかげで、とても救われたんだと話すと王子は嬉しそうに笑って、明日お礼を言っておくよと言った。






王子、


またひとつ壁を乗り越えて、私達はいいカップルに近づけたね。





王子、もうやだよ。



他の女の人に優しくしないで。



私だけを見てくれなきゃやだよ。