小さな嵐がやってきて、1人で大騒ぎしていた。
助けてくれたのは、昔ライバルだった人。
山田のお姉様が、お子ちゃまな私に救いの手を差し伸べてくれたおかげで、
私は、また王子を信じることができた。
信じていた通り、王子は誠実な人だった。
誤解して、一人で妄想して、突っ走って・・・
真っ暗なトンネルに片足を突っ込んでいた。
眠れずに携帯を握り締め、王子からの連絡を待った。
自分の大好きな人が、別の女性と2人で会っているって想像するだけで本当に苦しい。
しかもそれを許してしまったのは私で・・・
許したからには我慢しなきゃいけない。
長い。
長い。
1時間以内なんて言うんじゃなかった。
本当は1分でも嫌だった。
1時間なんて長すぎる・・・