よくわからない会話の中で、俺は白田の求めているものが何なのか必死で探ろうとした。




「女って男の相談を男にするけど、それって何か期待してるからじゃね~の?」



「確かに・・・期待してた。清水先輩がまだ好きだから」




あぁ、悪い質問をしてしまった。



ますますわからない。




「で、旦那の携帯見たんだろ?それで見つかったのが、出会い系サイトへの登録?」




「うん。半年も前から登録していたみたいなの。もう・・・信じられない。でも、別れたいほど、嫌いにはなれない」



結局、辛さを半減させたくて俺に会いに来ただけなんだ。


旦那とよりを戻すことが白田の願いなんだと思う。



「それって浮気だと思う?」



「浮気以外に何だと言えるの?他に女性を探してたってことでしょ?」




声を荒げた白田は、我に返って、ごめんなさいと謝った。






「てか、お前の方が浮気に思えるんじゃ、俺は・・・」



「え?」





自分が見えていない女性は、これだから厄介だ。



俺はコーヒーにミルクを多めに入れ、ゆっくりとかき回す。