「もう会社に来るのやめる?電話もしてこない?それを約束できるなら、今から迎えに行くけど」
許せ、陽菜・・・
解決したら、ちゃんと話すから。
卑怯かも知れないけど、今陽菜に話しても、余計な心配させちゃうだけだと思う。
俺は白田の家に向かいながら、さっきの陽菜の悲しい表情を思い出していた。
やっぱり、陽菜に話すべきだったんじゃないか。
今から会うことも、ちゃんと陽菜に話すべきなんじゃないか・・・
でも、高校生の陽菜が理解できる?
いやだ、会わないで・・・と泣きだすかも知れない。
まぁ、それなら会わなくてもいいか。
俺は車をUターンさせ、陽菜の家へと向かった。