「もしもし、清水だけど。もう携帯に電話してくんのやめてくれる?迷惑なんじゃ・・・彼女とケンカしちゃったし」



『ごめんなさい・・・・・・もうかけない。彼女さんと一緒にいたんですか?』 




俺はその質問を無視して、本題へと入る。




「あのさ、俺にいくら相談しても何も解決しないと思う。ちゃんと旦那さんと話し合った方がいいと思うけど」




電話の向こうの白田は、嘘泣きかも知れないが、相当泣いていた。




『今から・・・会えませんか?会って・・・話を聞いて欲しいんです』




迷った。




1分以上沈黙が続き、俺はめちゃくちゃ悩んだ。




会うべきか



断るべきか。






陽菜が知ったら・・・浮気だと勘違いされても仕方がない。




夜に待ち合わせて2人で会うんだから。