「受験終わるまで・・・キスしね~から!」
冷たくこう言った俺に、陽菜は甘えるような目を向けた。
「寂しい・・・」
「ばか・・・」
かわいい。
抱きたい。
ずっと一緒にいたい。
でも・・・それは子供の恋愛。
俺は、陽菜より大人で、社会人。
俺がしっかりしないと。
わかるかな、陽菜。
こういう『愛』もあるってこと。
相手を大事に思うからこそ、我慢するっていうこの愛し方を
陽菜は理解できる?
「やだやだ・・・」
俺の胸に顔をくっつける陽菜に・・・
「合格したらその日にエッチじゃ」
そう言って、キスをした。