山田と優雅のいる前でそんなことを平気で言っちゃう小早川が心配になる。



あんた、教師だよ!!


学校にバレちゃだめなんだよ!!



「はぁ・・・俺、もう恋なんかしねぇ」




ポツリと呟いた山田が教室から出て行った。



予想通り、山田は亜沙子に恋しちゃっていたらしい。



惚れっぽいんだからぁ。



「あいつのことだから、すぐにまた好きな子ができるって」



優雅は、私と亜沙子の肩に手を乗せて、優しく微笑んだ。




「大沢君・・・誰に触ってるんだ?」



うわぁ!



戻ってきた小早川が優雅の首を掴んで、ニヤッと笑った。



「安心してください。僕は・・・陽菜ちゃんと亜沙子ちゃんを守る為にここにいるだけです。だから・・・信じてください」



「そうかそうか。悪かった。頼りにしてるよ」



小早川の背中を見ながら、頬を赤らめる亜沙子と

笑い出す私と優雅。



ますます楽しくなってきた高校生活。