どうでもいい・・・って声が聞こえてきそうな「山田の恋」



まぁ、確かに山田って本気の恋したことあるのかなって思う。



前の彼女だってあんなに引き止めていたくせに、

すぐに忘れちゃって、私を好きだとか言うし。



今では、私の予感では「亜沙子狙い」だと思う。



しっかし・・・

山田も狙いどころが悪すぎる。



あんなに小早川ゾッコンな亜沙子に恋しちゃてもね・・・



結果は見えてるよ。



誰か山田を夢中にさせてくれる女の子、いないかなぁ・・・



「悟は、悟の姉ちゃんみたいなタイプが良いんだよな・・・」



優雅は、私と亜沙子の秘密ノートを覗き込んで、しみじみと言った。



「あれ?俺の矢印の先、舞ちゃんになってるけど、クエスチョンマーク付いてるよ」




優雅は、私達のノートの相関図を見ながら、首をかしげた。



優雅は、舞ちゃんと一緒に下校したり時々校内で話したりしていたが、

私も亜沙子も、山田も・・・


優雅の気持ちが完全に舞ちゃんに向いているとは思えなかった。