「亜沙子、ア~ンってして食べさせてあげたら?」
「恥ずかしいよ~」
照れる亜沙子の隣で、小早川が口を開けた。
「やるね~!小早川先生!授業中とは別人だね!!」
「教師をからかうなって!!」
小早川はこのセリフばかり何度も言うけど、亜沙子の隣にいる小早川は全く教師の顔をしていない。
「ね~、王子!!この2人ってもうキスしちゃったんだよ!小早川先生、手早いよね!」
小早川は食べかけの卵焼きをのどに詰まらせるかと思うくらいに動揺して、慌ててお茶を飲んだ。
「ちょっと!陽菜!!内緒だってば!」
亜沙子は、小早川の背中をポンポンと叩きながら赤い顔をした。
かわいいヤツめ・・・
小早川は、お茶を一気飲みした後、言ってはならない一言を。
「佐藤だって、キスくらいしてるんだろ!」