今日のデートは、公園。


私と亜沙子は、早起きして、自分の彼氏の為にお弁当を作ったんだ。



青々とした木々が立ち並ぶ公園。


日陰を探す小早川と王子。



「不思議な2ショットだね!!」



「うん、本当にこんな夢のような日が来るなんて」



亜沙子はトロンとした目で、小早川を見つめていた。


「陽菜~!ここにしようぜ!」



大きく手を広げて、その手をぶんぶんと左右に振りながら、私を呼ぶ王子。


私達は、レジャーシートを広げ、そのへお弁当を並べて座った。



「いっただきまぁす!」




元気いっぱいの私と亜沙子とは対照的な王子と小早川。



「これ・・・陽菜が作ったのか?」



「津田・・・お前・・・」




どうやら、彼女の手作り弁当に感激してくれているらしい。