「陽菜、昨日のデートどうだった?」
亜沙子と廊下で優雅を待ちながら、話していた。
「王子、めちゃめちゃかわいいの~!高所恐怖症だったんだよ!観覧車の上でだけ、甘えてきて、チョーかわいかったぁ。」
亜沙子は、王子の弱点に大笑いしていた。
「あの王子でも怖いものあるんだね~!!で、キスは?」
「・・・・・・まだです。」
また亜沙子は笑い出す。
廊下に響く笑い声をキャッチしたのは、亜沙子の王子様、小早川だった。
「何がそんなに楽しいんだ?朝から、幸せそうだな!」
小早川は、相変わらずベストを着ていた。
でも、最近ちょっとかっこよく見えるんだよね。
小早川も恋をしてかっこよくなってきたのかなぁ。
「恋をしてるから毎日楽しいんですよ!先生もわかるでしょ?」
小早川の顔をまじまじと見つめながら、からかうように言った。
最近、小早川をいじるのが楽しい。
「佐藤・・・教師をからかって遊ぶんじゃない。」
小早川は顔を赤くして、怒ったフリをした。
横でケラケラ笑ってる亜沙子は、さっきから小早川をじ~っと見つめてる。
お似合いな2人。
早くくっついて欲しいなぁ。