次の日の朝、優雅が例の舞ちゃんと一緒に登校していた。
前髪をピンで留めた舞ちゃんは、優雅の顔を何度も見て、幸せそうに笑っていた。
それを教室の窓から見て、私と亜沙子は複雑な気持ちになった。
「無理してないかな、優雅・・・」
「どうなんだろう。」
私達の会話を聞いていた山田がポツリと・・・
「佐藤も津田も、優雅の心配ばっかだな。俺はどうでもいいのかよ!」
確かに!!
山田もかわいそうな状況だった。
「山田君も頑張ってね!」
亜沙子が山田の肩を叩いて、笑うと、山田は頬を赤らめて「サンキュ!」って言った。
惚れっぽい山田のことだから・・・今度は亜沙子に惚れちゃったかな?