そんなことをしながら、私と王子は遊園地に到着した。
王子!!
大胆っ!!
遊園地についた途端、手を繋いでくれたんだ。
普通に・・・
『手を繋ごうか』とか言うわけでもなく、突然に。
やばい。
かっこいい。
恥ずかしくて、王子から目をそらしてしまう。
こんなにかっこよくて優しくて、素敵な人が・・・彼氏なんてぇ!!
「何じゃい?」
「何でもないです。」
王子は、スタスタと歩きながら、ボート乗り場を指差した。
「乗ろうぜ!」
子供のような表情の王子がかわいくて、いつの間にか私も子供みたいにはしゃいでた。
「ウン!乗る乗る!!」
白鳥の形と船の形のボートがあった。
順番に乗っていくので、どのボートがいいとか選べなくて、私は1人で『白鳥がいい!』って叫んでた。
「じゃあ、白鳥だったらボートの上でキスしようなぁ!!」
耳元でこんなことを言って、また私を赤面させた。
王子、絶対私をからかって遊んでる・・・
でも、幸せだからいい。