私と亜沙子の秘密ノートはまた忙しくなりそうだ。



中庭での3人での会話で新たな真実をたくさん知った。



優雅は、過去に新井先生となにやら関係があったらしい。




新井先生を好きになった優雅が猛アタックして、新井先生は王子に会えない寂しさから優雅を好きになった。



でも、結局優雅はフラれて、その後、ちょうど留学があって、失恋を乗り越えることができた。




王子は、私に告白する前の日に、ここへ来て新井先生に別れを告げ、その後、山田のお姉ちゃんである喫煙女にもちゃんと話をしに行ったらしい。




「律儀ですね~!」と優雅がからかって、王子が優雅を叩いた。




山田から話を聞いたという優雅は、こう言った。




「山田の姉ちゃんは、今回は清水さんが本気だってわかったみたいで、あきらめようって言ってたらしい。今までは、まだ可能性があるって思ってしまってたみたいだけど。」



いろんな人の涙があって、私の幸せがある。


いろんな人の支えがあって、今2人は笑顔でいることができる。





「こらーーーー!!授業中に何やってる!!」



廊下から顔を出して怒鳴ったのは、小早川だった。


小早川もある意味被害者だよね。


王子が言うには、新井先生は寂しさを埋める為に同僚の先生も利用した・・・らしいから。





私と優雅は走って教室へ。


王子は校門に向かって走る。






「じゃなーー!!」



「またねーー!!」





廊下で仁王立ちしていた小早川を追い抜かす時に大声で言った。




「亜沙子~亜沙子~亜沙子はかわいいなぁ!!!」




小早川は顔を赤くして怒った。



ぷぷぷ・・・


小早川もいい恋しなよ!