休み時間になり、亜沙子が駆け寄ってきた。
「ちょっと!!優雅と陽菜、遊び過ぎ!!」
亜沙子は怒っているのか喜んでいるのかわからない表情をしていたが、きっと喜んでいるに違いない。
「小早川、照れてたね!」
「亜沙子ちゃん、脈ありだよ!」
優雅は、わざと小さな声でそう言って、亜沙子の背中をポンと叩いた。
優雅は最高にイイヤツだ。
優雅は、私にとってかけがえのない人。
優雅を選ばなかったことを後悔しないように、幸せにならなくちゃ。
それくらいに、優雅はイイヤツ。
「あんたも頑張りなよ!」
私を好きだと言ってくれている優雅に向かって、こんなことを言ってしまう私。
「ひどいよ、陽菜ちゃん・・・」
優雅、ごめんね。
でも、あんたを失いたくない。
ずっとずっと友達でいたいんだ。
できれば一生の・・・ね。
あんたが留学から戻ってきたあの日、偶然にも私の隣がいいと言ったあんたが・・・
こんなにも大事な人になるなんて。