俺があの場に行かなくても、きっと清水さんと陽菜ちゃんは付き合ってた。
だって、清水さんは陽菜ちゃんが好きだから。
俺があの時、「そうですよ!新井先生は一途に清水さんを待ってました」と嘘をついたとしても、清水さんは陽菜ちゃんを選んでいただろう。
でも・・・
陽菜ちゃんの「付き合うことが出来た」って報告を聞いた時、
ちょっぴり後悔した。
俺のおかげで、
俺のせいで・・・
そんなことはないのに、
俺があんなことを言ったせいで、清水さんの決心をより強くしてしまったんじゃないかと思った。
「優雅、優雅!!聞いてる?」
俺の腕を掴んだのは、陽菜ちゃんだった。
そういえば、俺は古典の授業をしていたんだった。
~優雅目線END~