清水さんが何を伝えにここに来たのかは知らない。




でも、もしも・・・

清水さんと新井先生が付き合うことになれば、泣くのは陽菜ちゃんだ。



俺が陽菜ちゃんの笑顔を守る!!



全速力で走った。


音楽室の前の廊下はとても静かで、俺の足音が響いた。



足を止めて、音楽室の中の声を聞こうとした。





「俺、大事な人ができた・・・」


清水さんの声が聞こえた。


清水さんの大事な人は間違いなく陽菜ちゃんだ。



俺は、この時点で自分の失恋を100%予感した。