~亜沙子目線~





「亜沙子待ってぇぇぇぇーーーーー!!」




言えない言えない言えないよ。



言えないよ。



小早川先生とキスしちゃったなんて!!!





正確に言えば、小早川先生とキス、じゃなく、小早川先生にキス・・・なんだけど。




源氏物語について話していると、また小早川先生はうとうとと眠ってしまった。



その寝顔を30分くらいずっと見てたんだ。



無意識だった。


自然に、私は小早川先生にキスをしてしまっていた。



柔らかい唇にそっとキスをして、私は・・・気付いてしまった。




諦めることなんて無理だってこと。