優雅は後頭部をポリポリとかきながら、私の頭に手を乗せた。




「俺と悟みたいなイイ男を振ったんだから、幸せになれよ!」




私は亜沙子の腕にしがみついて、優雅に笑顔を向けた。




「頑張るね!!いつまでも友達でいてね。」




私の肩に手を回した亜沙子が、私の頭に手を乗せて、頭を下げた。




「陽菜のこと、守ってあげてね。もう彼氏にはなれないんだから2人とも早く新しい恋見つけなさいよ!」




山田は、お姉ちゃんに聞かれたら何て答えようかと困った顔をした。


優雅は、山田を慰めるように、山田の肩に手を回した。





「亜沙子は、昨日どうだった?」




私が亜沙子に昨日の放課後のことを質問すると、突然亜沙子が走り出した。