翌朝、緊急報告会をするために3人を呼び出した。
授業が始まる前に、中庭に集まった亜沙子と優雅と山田は、ニヤニヤとしながら私の顔を見ていた。
「何、ニヤニヤしてるのよ~!!」
私が、みんなから顔をそらして、中庭の池に視線を移すと、3人は笑い出す。
「顔に書いてあるぞ!!良かったな、佐藤!!」
「やっと幸せになれたんだな。陽菜ちゃん良かったな!」
「陽菜ぁぁぁぁ!!!!!!」
私は世界一幸せ者だ。
大好きな3人に肩を抱かれて、私は叫んだ。
「ありがとーーーーー!!!嬉しいよぉ!!」
信じられないよね。
教室の窓から見ていた遠い人が、彼氏になっちゃうなんて。
そして、私のことを好きなのに、こんなにも喜んでくれる優雅と山田・・・
「優雅ぁ、山田ぁ・・・あんたら最高・・・」
優雅と山田は、ちょっと照れ臭そうに空を見上げた。