「晴斗、愛してます・・・」



『陽菜、俺はお前なんか好きじゃね~から!くくくく・・・』





王子は、ずっとこんな感じで、私をからかっているように見せかけて、すごく優しいんだ。




『明日、窓から俺に向かって叫べよ!待ってるからな!』




王子との電話は、何度してもドキドキして、楽しくて、胸がいっぱいになる。





『おやすみ。ガキは早く寝ろ~!』




電話を切ってしばらくは、胸いっぱいで、何もできなくなってしまう。





「王子ぃぃぃぃ・・・大好き・・・」




ベッドの上で、王子からもらった時計を腕に巻いてみた。




「うわぁ・・・やばい!!!」




王子が抱きしめてくれているように、体が熱くなった。



私の恋・・・

本当に実っちゃったんだぁ。



みんなのおかげ。


亜沙子の・・・


優雅の、山田の・・・みんなのおかげで、幸せになることができた。