結婚するからには、別れたくない。
一生佐知子と仲良く暮らしたいと思った。
好きだけど・・・
一歩踏み出すことができなかった。
不思議なことに、佐知子と距離を置き始めてから、俺は毎日が楽になった。
離れている佐知子を心配するんじゃないかと思っていたが、離れれば、束縛心も消え、言い方は悪いがどうでも良くなった。
好きにすればいいとさえ思った。
浮気したけりゃすればいい。
傷ついて、ぼろぼろになって、最後に俺のところに戻ってくるなら、それでもいい。
俺は、やっぱり最後には佐知子を受け止めようと思った。
3年間、佐知子以上に好きになれる女に出会えるわけもない。