山田と優雅は、相変わらず毎日私にちょっかいを出してきて、それを見るのがクラスのみんなの楽しみになっていた。
優雅はいつの間にかお笑い担当になっていて、優雅に憧れていた女子もいつの間にか、優雅を違う目で見ていた。
ある日の電話で、王子が突然デートに誘ってくれた。
亜沙子は、とうとう彼女になれるんじゃないかって喜んでくれた。
でも、私は少し嫌な予感がした。
いじわるなドSな王子が一番王子らしくて安心できた。
優しすぎる王子は、さよならを予感させるんだ。
「うまいパスタ屋あるから行くべ。」
待ち合わせは、市役所前のベンチ。