私は、優雅とも山田とも一度も一緒に帰らずに、毎日亜沙子と帰っていた。


亜沙子だけに本当の気持ちを話すことができた。


親友がいて良かった。



「好きって・・・難しいね。亜沙子・・・」


「陽菜・・・やっぱり王子のこと好きなんだ。」



王子のことを亜沙子と話していると、あの頃に戻れるようだった。


毎日電話をして、毎日ドキドキしていた日々・・・




「山田君と優雅がいてくれて、私は良かったって思う。最近、陽菜・・・よく笑うから。」


そうか・・・


優雅と山田のおかげで、毎日楽しく過ごすことができたんだ。




それと・・・


「亜沙子もありがと。」




友達以上には思えない優雅と山田、そして、親友の亜沙子。



3人のおかげで、私は心の中に渦巻く後悔や、悲しみを忘れることが出来た。



学校に来れば、笑顔になれた。