翌日、私と亜沙子はいつもより早く登校し、 ノートに絵を書いた。 絵のうまい亜沙子の書いたプリンス優雅・・・ 「亜沙子、うますぎ!!」 「でしょ~!」 やっぱり亜沙子はプリンスに恋をしたのだろうか。 丁寧に色鉛筆でプリンス優雅の髪を塗る横顔を見ていると そう思えて仕方がない。 「灰皿王子も書いてよ!!」 私は、市役所を指差して言った。 「灰皿王子は、陽菜が書きな!」