1時間目が終わると、プリンス優雅は突然早退した。


突然来て、突然消えた美男子に、またまた女子は興奮していた。




理由は、お父さんがイタリアから帰国するから空港まで迎えに行く、だったため

ますますかっこいい。




私と亜沙子は放課後、優雅と山田悟との関係を調べる為に

ノートを作った。



『王子達の秘密ノート』



番外編として、最後のページには、灰皿王子について書くことにした。




「楽しいね~!!」


「しかし、あの2人の関係気になるね。もしかして、できてたり?」


私と亜沙子は、亜沙子の家でノートを書きながら盛り上がる。





灰皿王子も素敵だけど、


もちろんプリンス優雅も間違いなく素敵。



汗かき王子は、素敵ではないけど、

やっぱり気になる存在で・・・


亜沙子は私と汗かき王子をくっつけたいらしい。



「山田の彼女、性格悪いって噂だよ!あれは別れるね~!」


「それより、亜沙子はどうなの?プリンスに惚れちゃった?」



私の質問を聞こえないフリをして、亜沙子は鼻歌を歌った。