心のどこかで申し訳なさを感じていた。 亜沙子に・・・ 誤解されたくない。 亜沙子が好きかも知れない相手と仲良くなることって だめなことだよね。 「あっち行ってください。」 私は亜沙子に聞こえる声でプリンス優雅の肩を押した。 「いいね。俺そういうのも好き。」 私が力強く押した手はすぐに跳ね返された。 細身なのに、肩の筋肉がすごい。 私は、ノートの端に『佐藤陽菜』と書き、今度は机を押した。