嫌な予感がした。
悪気はないんだと思うけど、
何となく優雅と山田は私と王子の仲を裂く存在なように感じた。
「佐藤!いいこと教えてやろうか?」
さっきから教室を出たり戻ってきたり、落ち着きのない山田。
ケータイの画面を私に見せてきた。
そこには、山田のお姉ちゃんからのメールの文字。
【清水君と隣の席だ~!】
喫煙女・・・
弟にそんなメールすんなぁ!
しかも、山田もいちいち見せるなんてひどい。
「どうでもいいし。」
私と亜沙子は教室を飛び出し、秘密会議を開く。
どうでもいいなんて言ったけど、私の頭の中は妄想でいっぱいだった。
晴斗王子の隣で嬉しそうに研修を受ける喫煙女。
王子はめんどくさそうに喫煙女の相手をして、そこがまた喫煙女をキュンとさせる・・・