「陽菜ちゃんと亜沙子ちゃんって仲良いよね~!俺も仲間に入れてよ。」
背の高い優雅が私達の机の前に立つと、急に視界が暗くなった。
「いつになったらデートしてくれんの?」
「はいはい。そのうちね。」
今日の私は優雅とデートの約束をするような気分じゃなかった。
カーテンを閉めたままの私に優雅が言った。
「あいつ、今日いないんだろ。悟から聞いたよ。陽菜ちゃん、あいつのこと気になってんだろ・・・ナンパ野郎。」
恐るべし山田。
私の味方になってくれると言ったり、邪魔したり・・・訳わかんない。
優雅にだけは知られたくなかった。