「じゃあ、挨拶しに行かないとね」 てきぱきと進める先輩に、改めてすごい人だなぁと感動する。 一目惚れから始まって、こんなに好きになった人と結婚まで出来るなんて、まるで夢みたい。 ぼーっとしていれば、後ろから背中を押された。 「何ぼーっとしてんの。行くよ」 キュッと自然に手を取られ、連れて行かれる。 目の前を歩くその背中を見て、なんだか無性に泣きたくなった。