「………これから先もずっとそうやって呼び続けるつもりなの?」


はぁ、と呆れたようなため息をついた先輩にどくんと胸が高鳴る。



これから先もって、それって………


「え、えっと、それは私も…嫌………です」



なんだか恥ずかしくなってきて、声が小さくなってしまう。


「なら良いよね」


そう言って先輩はポケットからごそごそと何かを取り出した。