「っは…は…、」

「おい、ルイ大丈夫か?」

「大丈夫…!」

終了10分前、相手はルイだ。
ルイは最初に飛ばしちまって、後へスタミナ持続ができない。
そのスタミナが切れた中、俺と相手をしてくれている。

「この後、25キロ走るんだぞ、そんなんだと熱中症に…。」

「だと言っても、休める訳がない…。水分補給をして、その後の練習に励む。怠けていたら、精神的にも鍛えがつかない…。」

「お前死んじまうぞ!」

首を振るルイを、俺は無理矢理座らせる。
周りの奴らを避けながら、水を持ってくる。

「ほら、お前体力ねえんだよ。」

「あぁ…。ありがとう…。」

ゴキュゴキュと音をならしながら水を流し込む。
心配だ…。

「僕も、レオとミナトみたいに、強くなりたいんだ…。」

「強い?俺がか?」