「レオ…。」

ルイとミナトが近付いてくる。

「…あんな考えを持った奴ばっかで、すげえガッカリした。」

「そんなものだよ、世の中。」

ミナトが扉の前で腰を下ろす。
俺がやってからずっと着ているパーカーのフードを深く被った。
制服の上から着てるけど、暑くねえのかな。

「僕もレオが言ってた事に同感だよ。」

ルイが微笑みかける。

「必死に生きようと思う想いが、表に出ちまっているんだろうな…。」

空を見上げる。
雲から月が顔を出し、辺りを照らしつけた。