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その日の晩、食堂で練習メニューを貰い、
俺らは目を通した。

飯を口に頬張っている時に聞いた言葉。

「休憩時間すっくね!もうねえじゃねえかよ!救急隊志望なのによぉ!」

「ばーか、安全な地帯にいるだけでも感謝しろって!」

安全地帯、だって…?

「ってか、空戦隊とか陸上隊とか志望する奴いるのかね?特に空戦隊とか、頭いかれた奴らしか行ってねえでしょ?死に急いでるだけじゃんなぁ。」

「それ私も思ってました。100%寿命が縮む役割ですものね…。」

俺らが囲む机は、丁度真ん中で、周りの声が次々に聞こえてくる。
アーロンとイリヤが苦笑いで飯を食う。

俺の手は怒りで震える。

「レオ、駄目だよ…。」

ミナトがいつものように俺を抑える。

「なぁ!レオもそう思うだろ?」

何処で名前を覚えたのか、
向かいの机に座っていた坊主の男が、俺に軽々と、満面な笑みで喋りかける。

「あぁ、心底思う事がある。」