「ま、これからは生死の特訓だ。お互い頑張ろうぜアーロン。」

小隊達が言っていた訓練は、本当にキツくて辛いらしい。
それに、俺の父ちゃんが通って来た道だ。

頑張る、なんてそんな軽い言葉で言っては駄目な気がするけど、
最初っから飛ばしすぎても周りに影響行くかもしれねえしな。

「っし、第二次で、俺らは完璧に特訓兵になれるんだよな?」

「あぁ、なれる。」

再びさっきの場所で整列した俺ら。
同じ敬礼で、同じ場所にちらばる。

「揃ったな!!!合計102名!よく残れたな!!」

何だ、102人もいたのか。
いや、102人、しか…。

「第二次面接を突破しや奴らは正式に特訓兵だ!いいな!」

声を上げて叫ぶ隊長を見て、俺らは返事をする。
こっちへ歩いてくる。
何を話しているのかは聞こえない。さっきより隊長の声がすげえ小さい。

…俺の番。

「お前は、親はいるか?」

ドクンッと心臓が飛び出しそうになる。

「いません。」

「原因は?」

「両親とも、スプリットにやられました。」