「…あぁ…。何で俺、こういう夢ばっか…。」
「…さぁ。でも、大丈夫。精神的苦痛で辛いかもしれないけど、仕方ないよ。今は訓練を受ける。それで…」
「それで空戦隊へと入る。3人一緒に。」
ふっと笑みを零すミナトに、俺もつられて微笑む。
「さて、もうそろそろ時間だ。制服をもらいに行こう。」
―
「お前ら一人一人に問う!此処に何しに来たかの短面接だ!!」
髭をはやした如何にも怖そうで厳しそうな戦隊長が、前に立って叫ぶ。
今日から俺らは特訓兵だ。
ざっと並んでいるのは数百人。
みんなが何希望だかわからねえけど…。
「声が小さい!目を見ろ!」
髭のおっちゃんが敬礼をかました奴らに何処出身か何をしたいのかを問う。
「お前は何処出身だ?名前はなんという?」
「エク・ラーク出身、ミナト・カルバードです。」
隣にまで迫った髭のおっちゃんが、ミナトと数十秒の面接をする。
次は俺だ…。
「よし!お前、出身、名前はなんという!」
「レオ・ティース!エク・ラーク出身です!」
「ほぉ…。エク・ラーク出身の奴らはスプリットを見たんだな?」
「はい、しっかりと見ました。」
「ほぉ、よし次!」
あ、れ?早くね?
思わず力を入れてた顔面の筋肉をゆるめてしまう。