「ミナト!ルイ!早くこの街から出るぞ!!」
片目を瞑り、頭の痛みを和らげる。
ミナトとルイの腕を取り、
呆然とするこいつらを有無言わずに外に出す。
「どうしたのレオ?外は危……」
ルイの言葉が止まった。
汗をだくだく流しながら空を見上げるルイとミナト。
少々火傷した手を上に持ち上げ、指をさすルイにつられ、上を見上げる。
涙で腫れぼったくなった目を、大きく開く。
遅かった。
「何、あれ。」
眉を思い切り下げ、瞳を大きくするミナト。
隣で涙を流すことも忘れ、身体を震わすルイ。
俺はコイツらと会うのは二度目だ。