結局ミナトは俺の部屋に泊まる事になった。
珍しく飯もうちで食った。

布団を敷いて、ベッドをミナトに譲り、俺は床で横になった。
あぁ。
今日は疲れた。
あんなに大人に感情をぶつけたのは初めてだ。
しかも、今日は決心した日でもある。

明日からは単独で勉強しよう。
なんか、そういう専門の勉強とかねえのかな……。きたねえ世の中をぶっ潰す講座!
みたいな。

……あるわけねえか。

「あ、そうだレオ。」

すっかり泣きやんだミナトが、俺の方に身体を向ける。

「なんだよ」

「何で朝、レオから潮の匂いがしたの?」

「え?」

潮……?