命を懸ける、本当に空戦隊は全てを背負っているんだ。
父ちゃんも、そんな重い荷物抱えて戦っていたんだ。

みんなの顔を見て、俺は息を思い切り吸う。
そして…

「おま…」

「今しかない…」

俺が言おうとした事を声を震わせながらいうルイ。

「自分の道を決めるのは、自分しかできないんだ。僕は人類の未来の為に、本当に命を懸けて戦う。…怖いけど、すごく怖い。だ、けど…けど……。」

ガリッと自分の歯を食いしばる。

「誰かがやらなきゃいけねえから。」

ルイの代わりに俺が後記を発す。

「その誰かがやらなきゃ、これから先に未来は無くなる。だから俺はやる。いや、俺らはやるよ。」

な?っとルイの肩に腕をまわす。うん、とルイが歯をのぞかせる。
みんなの視線が俺らに集まった時、
クウガ小隊が注射を持ち、ひとりひとりの腕へと注射を向ける。

「いいのか?後はねえぞ。射すぞ。」

泣く奴もいた。
顔を思い切り強張る奴もいた。

そんな光景を眺めながら、俺は自分の胸をぎゅうっと握った。