「もしも、空戦隊の誰かが、スプリットを全て蒸発させ、殺す事ができたら、ある重い封印の儀式を素早く行ってもらう。これらの封印の言葉とかは全て、注射を刺した後に行う。」
「あの、その思い封印の儀式とはどういった…?」
イリヤが恐る恐る小隊に向かって手を挙げる。
「あぁ、命を懸けた儀式だ。これ行った奴は死ぬぞ、自らの魂でスプリット法を封印させるんだからな。ちなみに、それは今まで成功した奴はいねえ。俺もだ。いいところでいつもスプリットが姿を消しちまう。早いとこ、スプリット本体を陸戦隊がぶっ殺さねえ限りは、どうもこうも蒸発させられねえ。」
「そ、それじゃあ空戦隊は生きる道がないじゃないですか!」
今度はエルザが勢いよく立ち上がる。
ガタッと椅子が倒れた。
「あぁそうだ。」
周りを見ると、みんなの顔が青ざめている。
さすがのミナトも眉を潜めていた。