「そっかな…」



今ここが、夜の暗がりだった事に感謝する。

人の通りもまばらになった夜の街。

兄貴に似てきたと言われ、きっと俺は、嬉しくて耳まで赤くなってたに違いない。


弘兄から奢ってもらったオレンジジュースをグイッと飲み干すと、缶を力任せに潰した。