「にしても、最近ホントよく似てきたよな。
その表情…
雅美とソックリ。」

弘兄が考え込む俺を見て、そんな事を言い出した。


「やっぱり、兄弟だよな。」

ゆっくりと最後の一口を吸い、タバコをもみ消す。



思いがけない言葉。

毎日見る写真や、記憶の中の兄貴。