「さぁ、どうかな…
直接は聞いたことないな。」

鉄板を大きなヘラでこそぎ、焦げを取る弘兄。

少し考ると、ポツリとそう俺に言った。


「雅美とはあんまり、そんな話ししなかったからな。
どっちかと言うと、みんなのものだろ。
雅美の存在って。
誰にでも優しかったからな。」