夏独特の暑さを含んだ空気をカラダ一杯にため込み、走り続けた。


国道を通り抜けて、学校の方へ。

全ての景色があっという間に過ぎ去っていく。


見るもの全てにドクンドクンと心臓が高鳴り、俺の気持ちをせき立てた。


疾風の世界。

瞬きをするのも、もったいない程の。


8年前の夏の日、

兄貴もこの景色を見ていたのだろうかーーー